Discover 江戸旧蹟を歩く
 
 岩槻区南平野

  ○ 南平野の稲荷神社
    ・富士塚
    ・庚申塔
    ・出羽三山供養塔

  ○ 西福寺
 
 岩槻区太田

  ○ 岩槻城址
 
 岩槻区本町

  ○ 太田道灌公之像
  ○ 芳林寺
  ○ 岩槻郷土資料館
 
 岩槻区宮町

  ○ 久伊豆神社


○南平野の稲荷神社 さいたま市岩槻区南平野1-33-5

 元荒川に架かる岩槻橋の上流に「稲荷神社」と「西福寺」はあります。

<元荒川>

 のどかな光景です。

    
 

<興農事業完成記念碑>

 「興農事業完成記念碑」は、新和飛行場(越ケ谷陸軍飛行場)の
 滑走路のコンクリート片を利用して造立されています。

   
 

<参道入口>

 岩槻市設置の説明板と、宮司設置の説明板があります。

    
 

<参道>

    
 

【境内社】

 境内社をしっかりと把握され説明板を設置しているのは素晴らしいです。
 高鳥天満宮 戸隠神社 榛名神社 三峯神社 秋葉神社 石尊大権現 大山阿夫利神社 浅間神社

     

   
 

<拝殿/本殿>

 西福寺から拝殿へ向かう石畳の参道もあります。

     

 真っ赤な本殿です。

    
 

<日露戦役紀念碑>

 明治39年10月の建立です。

    
 

<力石>

       日露戦役碑裏              富士塚下
   
 

富士塚>

 丸岩講による明治13(1880)年9月の築造です。
 山頂からは庚申塔群がズラリと並んでいるのが見えます。

     

   
 

庚申塔等群>

 さいたま市のサイト(こちら)では、稲荷神社の境内に「富士塚や庚申塔などがあり」と紹介しています。
 説明板「庚申塔」も稲荷神社が建てています。
 一方、庚申塔群は西福寺に向いて建っており、岡山大学の道標のデータベース(こちら)では西福寺で整理されています。
 道標の内容はこちらを参照しました。

     
 

出羽三山供養塔>

 前列ほぼ中央に文政3(1820)年銘の出羽三山供養塔があります。
 (正面)「月山 湯殿山 羽黒山 三社大権現供養塔」

    

 (左側面) 紀年が刻まれています。
 (右側面)「天下泰平」「五穀成就」「平野村」

    
 

<庚申塔>

・前列左から3番目に寛政12(1800)年銘の庚申塔。
  

 後列左から順に、
・馬頭観世音碑
・庚申塔道標 弘化2(1845)年
 (台石正面右)「此方/志"おんじ道」 (同中央)「向 かす可へ道」 (同左)「此方/い王つき道」
・普門品供養塔道標 文政6(1823)年
 (右面)「かす可べ道」 (左面)「ぢおんじ道」 正面「奉讀誦普門品一万巻供養塔」
・庚申塔 文化9(1812)年
  

 前列7番目から右へ順に、
・庚申塔 元禄4(1691)年
・庚申塔 明和5(1768)年
・庚申塔道標 文政11(1828)年
 (右面左)「此方 かす可べ道」
 (左面右)「東 こし可"や道」、(同左)「西 かうのす道」
  

 続いて、
・庚申塔道標 安政5(1858)年
 (右面左端)「左 加す可べ道」(粕壁)
 (左面右端)「向 古しかやミち」 (同左端)「右 志"おんじ道」
・出羽三山供養塔 文政3(1820)年
・庚申塔「猿田彦大神」 文政6(1823)年
  

 さらに、
・庚申塔「青面金剛」 享和4(1804)年
・聖観音像道標 安永3(1774)年
  像下に「奉納 秩父 西國 坂東 百箇所供養塔」と陰刻
 (右面中央)「此方 志"おんじ道」
 (左面下部右)「南 古し可"や道」(越谷)、(同左)「北 こうの春道」(鴻巣)
・庚申塔
  

 最後に、
・庚申塔 安永5(1776)年
・庚申塔 享保8(1723)年
・庚申塔 享保14(1729)年
  


西福寺 岩槻区南平野1-33

<寺号標/参道>

 寺号標「真言宗智山派 岩平山西福寺」

   
 

<六地蔵>

 参道左手の墓地に「六地蔵」、右手の墓地に「子育て地蔵菩薩」。

   
 

<地蔵菩薩像道標>

 参道左手の寛保3(1743)年銘の丸彫の地蔵菩薩像を載せた道標です。

 (台石正面右)「南 はとがや江 四里 右 こしがや江 三里」
 (台石正面左)「左 志"おんし江 廿六丁/かうの須江 五里半」
 (※読めないので資料による)

  
 

<宝篋印塔>

 寛保2(1742)年銘の宝篋印塔です。

  
 

<弘法大師像>

   
 

<開山堂>

 参道左手の開山堂です。堂内には地蔵菩薩が陽刻された石塔が納められています。
 石塔前左手の石仏は童女とあるので墓石のようで、右手には草履の石像。
 開山堂前では掃除小僧が掃き清めています。

    
 

<厄除観音>

   
 

<本堂>

 本堂正面に続く表参道の他、稲荷神社からの鐘楼横を通る参道もあります。
 奈良の唐招提寺を模した本堂で平成25(2013)年に落慶しています。

    

    

 本堂脇から裏手の公園に通り抜けることができます。

  


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