○ 浮世絵に見る国府台
○ 里見公園
○ 總寧寺
○ 国府台天満宮
「江戸名所図会 国府台断岸之図」
国府台の断崖がとね川(江戸川)に迫り出し、断崖の上には見物人が5人描かれています。
一人は崖下を覗きこんでいます。
「江戸名所百景 鴻の台と弥川風景」(広重)
江戸名所図会と同じ構図で広重が描いています。
帆を張った多くの船は、これから行徳〜新川〜小名木川〜行徳河岸へ向かっているのでしょう。
崖は一面緑色に描かれていますが、絵本江戸土産には「赤壁」、利根川東岸一覧には「此所赤はげ」と記されています。
小林清親は赤壁として描いています。
「絵本江戸土産 国府の台眺望」(広重)
挿絵には「利根川に臨む赤壁にて四方万里を一目に見する 里見家の城跡あり 北条勢と戦ひし兵どもが夢の跡 漫にむかし思はるる古跡の瞻望いと興あり」とあります。
「冨士三十六景 鴻之台とね川」(広重)
崖上では法衣を着た人物が客人を案内をしています。
当時はここも総寧寺の境内でした。
「武蔵百景之内 下総鴻ノ台市川の遠景」(明治17年 小林清親)
明治時代の国府台の赤壁の崖下から市川の遠景が描かれています。
江戸川には渡し船が2艘見えます。遠景に富士山が描かれています。
「江戸名所図会 国府台總寧寺 其二古戦場」
2つの図絵を繋げています。広大な境内の総寧寺です。
「江戸名所図会 総寧寺羅漢井」
国府台總寧寺其二でも羅漢井は記されていますが、さらに別に描かれています。
法衣を着た僧が、見物人を前に解説しているようです。
「利根川東岸一覧」(玉蘭斎貞秀)
国府台部分の抜粋です。
右手からの総寧寺の参道を上ってくると大門があり国府台です。